龍丸文螺鈿四方盆(りゅうまるもん らでん よほうぼん)
最終更新日:2019年6月27日
一枚
縦19.3 cm 横19.0 cm 厚2.0 cm
明時代
蜂須賀家売立目録所載
四方盆は、日本においては茶入を載せる茶入盆として多く用いられてきた。
本品は蜂須賀家の伝来品で、昭和8年の売立目録には「唐物青貝龍丸模様四方盆」として掲載されている。見込には、いわゆる紗綾形(万字繋)とはやや異なる方形の升目を万字文で埋めた地文様に、龍丸文が5つ配されている。さらに4辺は牡丹唐草を廻らす。いずれも赤、青の発色も美しい貝片を用いた螺鈿で加飾し、龍の細部には精妙な毛彫が施されている。
『阿波の茶の湯』,2011,p69
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