簡易測定器による二酸化窒素調査結果

更新日:2025年1月27日

 二酸化窒素は、主に石油や石炭などが燃焼して高温になったとき、空気中の窒素と酸素が反応して発生する物質で、自動車の排出ガスや工場、焼却炉などが主な発生源となっています。
 この二酸化窒素は、有害な光化学オキシダントをつくる原因物質の一つであり、また、酸化性や腐食性が強く、人間、動植物等に対して有害であることが知られています。
 徳島市では、自動車の排出ガスによる大気汚染の影響を調査するため、幹線道路沿道や交差点等14地点において二酸化窒素の簡易測定器(トリエタノールアミン法)を用いた簡易測定を実施しています。
 その結果、交通量の多い国道や県道の沿道は、その他の地域に比べて二酸化窒素の濃度が高い地点もありますが、国が定めた環境基準値(注)を上回る濃度は検出されませんでした。

(注)環境基準値:1日平均値が0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内、またはそれ以下であること。

1 簡易測定器(トリエタノールアミン法)による二酸化窒素の測定方法

 (1) できるだけ天気の良い、雨の降る心配のない日を選び、簡易測定器を測定地点に24時間設置します。
 (2) 簡易測定器内のろ紙に吸着した二酸化窒素と試薬を反応させ、生成した赤紫色の色素の濃さを機械(分光光度計)で測定します。この測定で得られた数値より、二酸化窒素の一日の平均濃度を算出します。

2 二酸化窒素測定結果

測定結果
No. 測定地点 測定地点の状況 令和5年度 令和6年度
令和5年7月 令和6年2月 平均値 令和6年7月 令和7年1月 平均値

1

徳島本町交差点(とくしまほんちょうこうさてん) 道路沿道 0.008 0.008 0.008 0.007 0.014 0.011
2 常三島交差点(じょうさんじまこうさてん) 道路沿道 欠測 0.004 0.004 0.008 0.009 0.008
3 国府中学校(こくふちゅうがっこう) 道路沿道 0.002 0.002 0.002 0.003 0.005 0.004
4 徳島大学薬学部前交差点(とくしまだいがくやくがくぶまえこうさてん) 道路沿道 0.007 0.006 0.007 0.008 0.011 0.009
5

元町交差点(もとまちこうさてん)

道路沿道 0.006 0.005 0.006 0.008 0.009 0.008
6 かちどき橋交差点(かちどきばしこうさてん) 道路沿道 0.006 0.005 0.006 0.005 0.012 0.009
7 論田小学校前(ろんでんしょうがっこうまえ) 道路沿道 0.008 0.003 0.006 0.006 0.013 0.009
8 安宅交差点(あたけこうさてん) 道路沿道 0.007 0.004 0.006 0.004 0.009 0.006
9 今切変電所前(いまぎれへんでんしょまえ) 工場周辺 0.005 0.003 0.004 0.006 0.009 0.007
10 不動中学校(ふどうちゅうがっこう) 工場周辺 0.002 0.003 0.003 0.005 0.007 0.006
11 幸町公園(さいわいちょうこうえん) 公園 0.005 0.004 0.005 0.005 0.009 0.007
12 徳島中央公園(城山西)(とくしまちゅうおうこうえんしろやまにし) 公園 0.003 0.002 0.003 0.002 0.009 0.005
13 一宮小学校(いちのみやしょうがっこう) 住居・田畑 0.001 0.001 0.001 0.000 0.004 0.002
14 旧寿楽荘前(じゅらくそうまえ) 住居・田畑 0.005 0.002 0.004 0.004 0.008 0.006
15 多家良局舎(たからきょくしゃ) 住居・田畑 0.002 0.003 0.002

 (単位:ppm)             年に2回測定

3測定地点図


簡易測定器による二酸化窒素測定地点図

環境保全課

〒770-8571 徳島県徳島市幸町2丁目5番地(本館10階)
電話:088-621-5213
ファクス:088-621-5210